Rocker and Hooker

このテキサンは2006年にリリースされたものである。ポール・マッカートニー本人がそのプロデュースに関わったレプリカ。エピフォン・モンタナ工場のデザイナーがポールと相談し仕上がったカスタム・メイドである。
デザイナー達はポールが所持しているオリジナルのテキサンの重量や大きさを測り、あらゆる角度から写真を撮りこのモデルを再現したようだ。
完成したEPIPHONE TEXAN FT-79N(FTとはフラット・トップのこと。
79とは1964年当時の値段79ドル、そしてNはナチュラル・カラーを意味している)には3バージョンが存在している。1バージョン目はポールのオリジナルを再現、左利き用にサドルやブリッジの細かな部分を改造し傷に至る部分までそっくりにエイジド加工した。そしてポールのテキサンのボディにはデトロイト・レッド・ ウィングスのステッカーが貼られているがそこまで複製、オリジナルに忠実な再現が施されている。このコンセプトはレプリカ・ジーンズなんかに近いかもしれない。40本限定。
ここに写真で紹介するものは2バージョン目。手を加えてないオリジナルのものである。まだニスの匂いも新しい。ラベルにはシリアル・ナンバーが入りポール自筆のサインが入っている。このバージョンは250本限定。売り上げ収益はチャリティー団体、Adopt-A-Minefieldに寄付されるそうだ。3本目は日本製で1964本限定で値段も手頃なようだ。しかし残念な事にいずれもプラスチック・ブリッジ仕様ではない。
音の問題があるのかもしれないがここまでマッカートニー・バージョンを再現したギターならその部分も凝るべきだと思う。なぜならYesterdayのちょっとペッタンペッタンしたへたれたアコギのサウンドはあのブリッジでないと出ない。
いずれにせよ、レプリカとはマニアのためのものなんだからそこまで再現して欲しかった。。


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