Rocker and Hooker

早いですね、2012年も終了し、この文章が掲載される頃にはもう2013年の幕開けなんですよね。
音楽と、とりわけロックとファッションとの関わりをテーマに掲げ、今年も様々な提案を行って来たROCKER AND HOOKER、一年の終わりと始まりに際して粛々と思う事、様々。

元々、渋谷の隣り合わせた古民家二棟を改築して出来上がったお店とその周辺の環境。自分が初めてROCKER AND HOOKERに関わった時にはお店の2階は住居スペースで人が普通に住んでました。隣りのギャラリーのSOCIAL TOKYOは既に在ったけれど、その2階には事務所スペースになっていて、ギャラリーの管理を兼ねる会社がありました。2008年のことです。ギャラリー営業が無い時はガランとしたオープン・スペースがその2階の会社のモノ置きになってたり(苦笑)。
翌年、2009年にはお店の店長兼デザイナーの中野がHP制作のスタッフとして山岸を連れて来た。で、まさにこのマガジンなんかも今も彼が制作している。その後、お店の2階スペースで引っ越しがあって、空になって。それが2010年の秋のこと、山岸の紹介でSOCIAL TOKYOを借りて個展/受注販売会を開いたのが山岸がパリに渡航していた時に知り合ったジュエリー・デザイナーの金井で、そしてその金井と山岸の二人が2011年の春にまさにそのお店の2階スペースを改築/改装(金井がほとんど自分でやった)をして始めたのが、アンティーク雑貨とオリジナル・ジュエリーのショップ=unikkだ。こんなふうにして、あの場所にだんだんと仲間が増えて行ったのだ。

今年2012年の夏にはSOCIAL TOKYOの2階スペースを借りていた事務所も引っ越しして、ギャラリーの管理も自分達の会社が任されるようになった。ROCKER AND HOOKER、unikkに続いて。「いつになったら稼いでくれるんだ!?」ってオーナーにどやされ続ける日々は続く訳だ。。。。もう少しです、オーナー。
うん、実はSOCIAL TOKYOでは今までにも自分達の企画で4回ロック寄りのギャラリーを展開させてもらってました。
始めはフィルモア・イースト/ウエストの60年代のライヴ宣伝用のサイケデリックなポスター展。そして次がザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)の没後40年に際して、彼の在籍時のストーンズの初期の写真展。もちブライアンを中心にした作品で。その時にROCKER AND HOOKERとコラボして製作したのが今でもベスト・セラーのブライアンのフォトTシャツ。続いては女性カメラマンのアストリット・キルヒア(Astrid Kircherr)が撮影した、ビートルズ(The Beatles)のメジャー・デビュー前、ハンブルクでの修業時代を捉えた写真展。お店とのコラボは有名なアストリットの自画像と彼女が当時付き合っていたビートルズのオリジナル・メンバー、ジョン(John Lennon)の親友でもあったスチュアート・サトクリフ(Stuart Sutcliffe)のフォトTシャツ。そして4回目はジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の没後40年に際して行った彼の写真展。ロンドンで撮られた初期のヤツ。あのミリタリー・ルックの有名なのもあった。もちろんお店とここでもコラボ。皆さんご存知のあのジミのフォトTです。
Tシャツ、本当に気に入っていただいて、たくさん買って頂いてありがとうございます。2013年、春、5回目のロック系写真展、行きますよ!予告しちゃいます。そして今後はSOCIAL TOKYOをもっともっとロック/音楽寄り、ポップ・カルチャー寄りの展示ギャラリーとして成長させて行きたいなってことも約束致します。

そう2012年の年末、さらにこの区画に新しい仲間が加わることになりました。
もともと自分達の会社ではギターのプロデュースと製作を行っていました。本格的にシーンに打って出れる「プレイヤーズ・ヴィンテージ」を謳ったブランド=Amritaと、新時代コミュニケーション楽器として提案したトイ系のギター=Singer Song Guitar。どちらもオフィシャルHPでの販売を中心にやってきたんですが、Singer Song Guitarはついに2012年の夏からあの山野楽器さんの一部店舗と、沖縄の楽器店の雄=高良レコードさんで扱って頂く事になって。で、かねてからプロの間でご好評を頂いていたAmritaも本格的なカスタム・ショップの展開で広く世に問う運びとなったんです。場所は、そう!SOCIAL TOKYOの2階スペースを改装して。その場所をお借りして、12月8日、全てのロック愛好家には忘れることのできない「その日」に楽器店をスタートさせました!!店長を務めるのは、今回このショップ展開を強く進めてくれたオーナー氏の旧知のスタッフ=山本です。ギターに対する愛と造詣の深い、そして音楽知識も豊富な彼は、忌野清志郎さんのギター・クルーとして最期まで偉大な天才と行動を共にしていた事でもよく知られている人物です。もちろん現在もギター・テクニシャンとしてプロの現場に多く関わっている、そんな彼だからこそ、任せられたこの新店舗=Amrita Custom Guitarsなんです。
現在、ショップ自体のHPはまさに制作中(AmritaブランドのHPはこちらからhttp://amritaguitars.com/)なので、店舗の様子は実際に訪れて頂かないとお観せできないのが残念。もちろんのAmritaブランド、そしてSinger Song Guitarの限定モデル、さらに委託のギターやアンプにエフェクター、そしてオーナー氏所有の希少なヴィンテージ・ラインの楽器を中心に展開。
さらには自分が持ち込んだ1970年代〜80年頭までの雑誌『MUSIC LIFE』、及び1980年代初頭〜1990年代頭までの雑誌『rockin’ on』、さらにマニアックな『ストレンジ・デイズ』は創刊年から現在までを蔵書、全部お店で読めます。あッ!売り物ではないのです。う〜〜ん、すなわち上記の時系列は自分の愛読した音楽誌の歴史でもあるな(笑)。こうして興味の対象は移り変わってゆくのだ。
2013年初冬には英国の豪華ロック本版元の某社とも正式契約予定です。ここの豪華書籍を実際に手に取ってオーダーできる唯一の店舗ともなる予定です。もちろん本のセレクトはこちらの趣味で行わせて頂きます(笑)!あしからず!!
加えて、山本やオーナー氏、もちろん自分も含めて買い付けた選りすぐりのアナログLPも販売してます。ロックへの愛、特に60〜80年代初頭のブリティッユ・ロックへの愛を強く感じさせる店舗に仕上がったと思います。


う〜〜ん。。。。つい5年くらい前まで、すなわち自分の年齢が45歳くらいであるにも関わらず、夜眠る前に去来する「ある感覚」がありました。それは、あれですよ、皆さん誰もが小さい頃、青春期の頃に胸をよぎったあの感覚と同質なもの。すなわち「大人になったら何をやろうかな?」ってやつ。
もちろん言葉で表現するとそれとは異なりますが、「ある感覚」が持っていた温度観やぬくもりは全く同質のものでした。

今、大好きなモノやコトを、お気に入りのバッヂやワッペンを洋服に飾り付けて行くように、お店という形で展開させてもらうチャンスを頂いている。そこに素晴らしいスタッフが集まっている。そのワクワク&キラキラ具合と言ったら、敬愛するポール・ウェラー(Paul Weller)がザ・ジャム(The Jam)を解散後に結成した自由な音楽ユニット=ザ・スタイル・カウンシル(The Style Council)の残した名盤、自分も彼等の中では最高に大好きな一作、バブル景気に沸く日本(1984年)でも勘違い大ヒットの一作(苦笑)、『アワ・フェイバリット・ショップ(Our Favourite Shop)』のジャケット写真や収録曲の感覚にも似たものだ。心通じ合う〈仲間〉よ集え!ここで気持ちの良い時間を過ごそうぜ!!的な。
そんなわけだから、最早「ある感覚」は胸をよぎることはありません。今が「そこ」だと感じてます。スタート地点から歩み出し、すなわち当然「退路」だってもう無い!中野、金井、山岸、山本の諸氏よ、ここを夢の発信地として素晴らしい2013年を築いて行こう!みんなが楽しんでもらえる一角が渋谷で育ちつつあるんだって、伝えて行こう。

〈対面〉が基本かな、この一角。原点だね、こういう趣味性の交歓の場としては。会話、ふんだんに!コミュニケーション、是非是非!!な。

皆さん、今年もROCKER AND HOOKER、unikk、SOCIAL TOKYO、そしてAmrita Custom Guitarsをよろしくお願い致します!!
遊びに来てね。。。。

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